城南動物病院スタッフブログ
熱中症について
// 2013年07月29日
梅雨が明け連日猛暑が続いています。
毎年、熱中症の事故がニュースで流れています。動物たちにとっても危険な時期です。
●平熱はイヌもネコも38度前後です。 幼年期には体温が多少高く、高齢期になると低い傾向にあります。
気温や湿度の高いところで激しい運動をしたり、屋外で長い時間直射日光を浴びていたり、高温で換気不十分な場所に閉じ込められていたりすると、突然、高体温と虚脱がみられることがあります。
人間と違い足の裏でしか汗をかけないイヌ・ネコにとっては、真夏の体温調節はとても大変なことです。
《症状》
熱中症の初期症状は、激しいあえぎ呼吸とそれにともなう大量のよだれです。
また、直腸体温が40~41度に上昇し、脈拍がはやくなり、口の粘膜が鮮紅色に染まります。
そのまま放置すると、嘔吐・下痢・痙攣・血圧が低下・心音も弱まり、呼吸不全となります。
最後には、多臓器不全となり、死に至ってしまいます。
《ケアのポイント!》
★動物は体温が高いと、パンティングを行い体温を発散させようとします。
衣服は脱がせ、首輪や胴輪をはずして呼吸を楽にします。
★熱が非常に高くなっている場合は、水シャワーをかけたり水風呂につけたりして、急速に熱をさげる必要があります。
氷のうや冷却まくらなどをタオルにくるんで、喉まわりや脇の下・足の付け根にあてて冷やします。
氷水を飲ませるのもよいですが、スポーツドリンクなどナトリウムが入っている物の方が体になじんで水分がうまく吸収されます。
*大型犬種や短頭犬種、高齢犬、太りすぎのイヌ・ネコは特に注意が必要です。
まずこれらの応急処置を行ったあと病院に連絡するか、非常に状態が悪い場合はすぐに受診されることをお勧めします。
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